方言
秘密のケンミンSHOW極み
ケンミンSHOWは好きなテレビ番組の一つです。
京都のさりげないな裏返し表現とか大阪の独特なコミュニケーションとか青森の方言とか、いつも楽しく観ています。
青森の方言は、もう日本とは思えないくらいに理解不能で毎回笑ってしまいます。
信州松本
地元松本は方言が少ない地域だと思っています。
特に自分は松本市街地生まれ&育ちなせいか、子供の頃は親や友達も含めて強烈な方言を耳にすることはありませんでした。
ただ、普段何気なく使っている言葉も”あれ?これって方言なのか?”と思うことが時々あります。
松本弁の特徴
Google先生に松本地方の言葉について聞いてみると、以下のように教えてくれました。
- 松本弁の主な特徴と単語
- ずく(ずくなし): やる気、気力、根性。「ずくを出せ」「ずくがない(怠け者)」のように使われる
- くれる: 「あげる」という意味。標準語の「あげる」とは異なるニュアンスで使われることがある
- えらい: 「大変」「つらい」「疲れた」という意味。「えらいことになった」
- なから: 「おおよそ」「ほとんど」「半ば」。「仕事がなから終わった」
- じき: 「すぐ」「間もなく」。食事の「じき来るで」のように使う
- ときに: 「とりあえず」「いったん」。「ときにそこ置いとけ」
- こずむ: 沈殿する、底にたまる。「お茶がこずんでる」
- おぞい: ぼろい、みすぼらしい
- みぐさい: 醜い、見苦しい
- へー: 「おや」「ねえ」「さあ」のような間投詞
- つんのめる: 前のめりに転ぶこと
- しみる: 寒い、凍えるような寒さ(体にしみるような寒さから)
- こじくれる: すねる
- 語尾や表現
- ~じ / ~だじ: 「~だよ」「~だぜ」のような語尾
- ~かや: 「~かな?」「~だろうか?」のような疑問や呼びかけ。
太字でアンダーラインを付けた単語は自分も何気なく使う単語です。
改めてこうして突きつけられると、結構方言があるんだなと自覚させられます。
でも例えば”えらい(大変)”という言葉は関西弁で”えらいこっちゃ”というのと全く同じニュアンスで使います。
Google先生ご教示の語尾表現の”~じ / ~だじ”や”~かや”というのは周辺郡部の人たちは使うけれど、松本市街地(旧市内という言い方もする)の人はあまり使わないと思います。
逆に語尾表現でよく耳にするのは”~だ?”という疑問形です。
”それ、何処で売ってるだ?”とか”今日はどこ行くだ?”という感じで語尾上げで使います。
あとはド定番の”~ずら”ですね。
細腕繁盛記
むかしテレビドラマで”細腕繁盛記”という伊豆熱川温泉の旅館を舞台にしたドラマが有りました。
新珠三千代演じる主人公のお嫁さんの加代を、冨士眞奈美演じる小姑の正子がなにかに付けていじめまくるというような話だったと思いますが、正子が明らかに地元の方言だと思っていた”~ずら”を頻繁に使っているのでビックリした記憶があります。
後々になって調べてみると静岡弁と松本地方弁は共通する単語が少なくないようです。
”【方言】長野県の方言一覧(五十音順)”(長野県全体の方言なので使ったことがない単語のほうが多い)
例えば、”ありったけ”、”いと”、”うらっかー/うわっかー”(うらっかわ/うわっかわというかな)、”かつぶし”、”かんから”、”こすい”、”じべた”、”じゃんじゃん”、”しょいかご/しょいひも”、”~だもんで”、”ちったあー”、”ちんたらちんたら”、”とっつかまえる”、”ばんびろ”、”ひんまがる”、”ぼーぼー”、”もうちょい”などは地元でも耳にします。
でも、いくつかは殆ど標準語じゃないかと思うんですがどうなんでしょうね。
足の甲が高くて幅が広いことを”甲高ばんびろ”って言いますが、標準語じゃないですか?”ちんたらいぇってんじゃねぇよ”、”草がぼーぼー”、”ビールじゃんじゃん持ってきて~”なんて全国共通じゃないんですか!?
しょびしょび
たまたまテレビを見ていてふと頭に”しょびしょび”という単語が浮かびました。
見ていた番組とは全然脈絡がなく、きっとのどが渇いていたんでしょうね。
で、”しょびしょび”ってきっと方言だよなぁ~とおもってGoogle先生に聞いてみました。
Google先生の解説
「しょびしょび」は、標準語の「びしょびしょ(びしょ濡れ)」と同じ意味で、水に濡れて体が湿っぽくなっている様子や、雨などがしとしと降り続く様子を表す言葉です。特に、長野県の方言として使われることもありますが、一般的に「びしょびしょ」の音韻変化や強調形として、水に濡れた状態(ずぶ濡れ)を表す擬態語・副詞として広く使われます。
使われ方の例
「雨が降って、靴がしょびしょびだ」
「汗でTシャツがしょびしょびになった」
類語・関連語
びしょ濡れ(びしょぬれ): 最も一般的な表現。
ずぶ濡れ(ずぶぬれ): 完全に濡れきっている状態。
ぐっしょり: 濡れて重たい感じ。
ひたひた: 水に浸かっている状態。
「しょびしょび」は、「びしょびしょ」よりも少し湿った感じや、雨が降り続く(降りしきる)ニュアンスで使われることもあります。
これにはビックリしました。
少なくとも私は、”しょびしょび”を「びしょびしょ(びしょ濡れ)」”と同じ意味で使ったことは生涯一度もありません。
念の為同じ信州人の相棒にも確認しましたが”「びしょびしょ(びしょ濡れ)」”という意味合いで使うことは絶対無いと言っていました。
松本地方(多分信州全般)で”びしょ濡れだ”という意味で”靴がしょびしょびだ”とか”汗でTシャツがしょびしょびになった”などとは言ってはいけません!
しょびしょびの使い方
炬燵に潜って空気が乾燥していて喉が渇いて”ちょっとしょびしょびしたものでも食べたいねぇ~”と言って梨とかミカンとか汁気の多いモノを食べて喉を潤すというようなニュアンスで使います。
温かい/熱いものには使わないし、飲み物にも使いません。
”しょびしょび”と言えばジューシーな果物をイメージします。
りんごや柿に使うことも無いと思います。
汁気タップリな野沢菜(樽から出したてな感じ)とかにも使いそうです。
あ、あと夏のスイカにも使うかな。
笑っちゃう方言
今までで一番笑っちゃった方言は”かじる”です。
昔、静岡出身の同僚が”背中をかじる”と言うので意味がわからず聞いたら”背中を掻く”という意味でした。
”背中をかじって”って言われたら面食らっちゃいますよね!
言葉って難しい・・・

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