今どきのガイシャのドリンクホルダー標準装備率がどれほどなのかデーターを持ち合わせていないが、カーショップやディスカウントショップの一角には様々な形状の後付けドリンクホルダーが販売されているところをみると、国産車、外車を問わず依然としてドリンクホルダーの需要は高いようだ。
B7パサートにはもちろん標準で前席に2つ、後席にも2つのドリンクホルダーが装備されている。
前席用ドリンクホルダー
前席用のドリンクホルダーはシフトレバーとアームレストの間にあり、蛇腹のシャッター(蓋)を前方(写真では右方向)へ引いて閉めるとフラットな物置にもなる。前席用ドリンクホルダー |
このドリンクホルダーはささやかなギミックがある。
2つのホルダーそれぞれに押しボタンがあり、これを押すと左右独立で仕切りのような羽根が中央に飛び出し、同時にサイドから押し付けるようにもう一枚の羽根が飛び出してボトルなどをしっかり固定するるようになっている。
この羽、取説ではブラケットと書かれている。
収納は残念ながら手動で、仕切りの羽を押しボタン方向にカチャっと止まるまで押し込まなければならない。
500mlのペットボトルは余裕でホールドできるし、サイズが小さい紙コップも安定して固定できるので重宝しているが、羽根が直立しているためテーパーがついていないペットボトルは飲んだ後、ボトルを戻す時に押さえ羽を少しこじ開けるようにして戻さないといけないのが難点だ。
上部に向けて少し広がるようにテーパーが付いていたら良いのにと思う。
2名乗車なら中央座席の背もたれ上部を引き出してこのように肘掛けにすることができる。
上部に向けて少し広がるようにテーパーが付いていたら良いのにと思う。
後席用ドリンクホルダー
後席用のドリンクホルダーは後席中央の背もたれにビルトインされている。
当然3名乗車では使えなくなるが、そもそもボディー上部を絞ったデザインのパサートで後席3名乗車のロングドライブはあまり現実的ではないので、こんなものだろう。
後席アームレスト |
アームレストを引き出した後の荷室との間のプラスチックパネルは手前に引き出すと荷室と貫通する穴が現れるので、いわゆる長尺ものもこの穴を通して積むことが可能だ。
(TVKの新車情報で三本和彦氏が白い棒を持ち出して荷室の縦横サイズを示したり、長尺ものが積めるかどうかを解説していたのが懐かしい)
荷室につながる穴 |
アームレストの蓋を背もたれ方向に跳ね上げるとスナックや小物を置くこのにちょうど良いトレイが現れる。
アームレストのトレイ |
そして、手前のカップホルダーマークを軽く押すと、蓋が開いてホルダーが飛び出す仕組みだ。
後席ドリンクホルダー |
下には若干上下してボトルやカップの底面を支えるプレートがある。
こちらも収納は手動で中央のバーをカチっと音がするまで奥へ押し込む仕組みだ。
納車以来、前席のドリンクホルダーはロングドライブでは必需品となっているが、後席のホルダーが活躍する機会はほとんどない。
3名以上の乗車でのロングドライブはそれほど多く無いということだ。
2名+1匹というケースは多いが、その1匹さんは常にケージに入れられて荷室に鎮座だし、彼女にドリンクホルダーは必要ないのだ。
エアコンの吹き出し口に取り付けて冷やせるタイプや前席のシートバックに取り付けるタイプ、再度ウィンドウとドアの内側の間にフックを挟み込むタイプなど様々な後付ドリンクホルダーがあるが、やはり純正のビルトインタイプが納まりも安定性も優れていて安心して使うことができる。
それだけに特に全席の構造はもう一工夫してほしいと思わずにはいられないのだ。
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