大正池の畔
時刻は6時前。
この時期日の出時刻は4時50分くらいなので辺りは十分に明るくなっているのだけれど、周囲は高い山に囲まれているのでお日様の顔はまだ見えていない。
レストハウス横の階段を下って小径を抜けるとどこかで見たような光景が目に飛び込んできた。
霧に霞む大正池の奥にそびえ立つ焼岳だ。
レストハウス下の湖畔から望む焼岳 |
ここで写真を撮ってくださいと言わんばかりに係留されているボートの手前には数組の観光客が焼岳をバックにした写真をパシャパシャ撮っていた。
朝日が当たり始めた焼岳 |
東側の岸辺から林の中を抜けるルートを辿って大正池の北の端まで歩いてみたが、北側の一部を除いて立ち枯れの木はほとんど無い。
もっと多くの木があったように思うのだが、池自体も狭くなり木々も朽ちて消失しているのだろうか。
ウィークデイの早朝、さすがに三脚を立てて狙いを定めていたのは数名ほど。
ちなみに今回自分は三脚を携行していない。
梓川支流沿いの小径
大正池から北へ向かう木道 |
すべてがこのような木道ではないが、ルートはよく整備されているので普通のスニーカーでも問題ない。
ただ、大小の石ころがゴロゴロしているところもあるので、トレッキングシューズのほうが数段楽に歩ける。
上の写真の右側は梓川支流で、子連れの鴨やブラウントラウト(たぶん)が泳いでいる姿を見ることができる。
川は清流そのものでこのあたりの流れはとても緩やかだ。
川面に映る木のオブジェ。
これはもう言葉で表現することは無理だし、拙い自分の写真ではこの幻想的な光景を伝えることも無理。
実際この場所へ行って見てくださいとしか言いようがない。
大正池立ち枯れの木
焼岳 |
湖面を流れる霧に浮かぶ立ち枯れの木 |
雲に隠れて姿を見せない穂高連峰 |
北上を続けるとT字路に出た。
右へ向かうと帝国ホテルを経由して上高地バスターミナルへ続くルート、左は橋を渡って梓川の西側河畔を上りウェストン碑を経て河童橋へ向かうルートだ。
時刻はまだ7時半前で余裕があるので河童橋へ抜けるルートを選択した。
ウェストン碑 |
ニホンザルとの接近遭遇
ニホンザルとの接近遭遇1 |
山荘風建物の手前にある標識の上にチョコンと座るおとなのサルの姿を発見した。
後でガイドさんに聞いた話によると、上高地には150頭ほどの野生の猿が4つくらいのグループで生息しているらしい。
ニホンザルとの接近遭遇2 |
ニホンザルとの接近遭遇3 |
この後さらに5頭くらいの子ザルたちが行く手の右方向からじゃれあいながら道を横切り後方へ。
振り返ってその子ザルたちの遊ぶ姿をしばし眺めたあと、河童橋方向に踵を返してびっくり。
目と鼻の先を子ザルを背負った大きなメスザルを先頭に10頭以上の大小取り混ぜた子ザルたちがぞろぞろと道路を横切っているところだった。
林には餌が豊富にあるのだろうか、人間には興味がありません的な態度で威嚇することもなく飄々と歩いて藪の中へ消えていった。
道端の花を撮りながら歩いていたのでレンズは100mmマクロ、しかも数メートルの距離を集団で移動するサルたちにちょっとビビったこともあってびっくりした瞬間の写真は全く撮れなかった。
タムロンの16-300mmMacroレンズが欲しいと真剣に思った。
”ちゃんとした写真が撮れるようになってからでいいんじゃない?”
って言われるんだけどね・・・ :P
河童橋到着
河童橋(西側) |
河童橋(東側) |
河原には学校の上高地登山と思しきジャージ姿の中高生の集団が多く見られたけれど、思いのほか人が少なくてびっくり。
ここでもやっぱり穂高の山々の姿を拝むことはできなかった。
ビジターセンターは河童橋を渡って左へちょっと上った所なのだが、またしてもリサーチ不足。
何も考えずに右へ下ってバスターミナルがあるインフォメーションセンターへ。
受付でガイドウォークの申し込みはどこか尋ねると、
”それはビジターセンターですね。ここから河童橋の横を通って300メートルほど歩いてください”
だって、トホホ。
8時30分にはビジターセンターに到着した。
ここまでのウォーキング距離は約7Km。
ガイドウォークの受付を済ませ、時折パラパラと霧雨が顔に当たるのを気にしながら建物横のベンチで9時になるのを待つことにした。
もうちょっと続く・・・
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