盆休み初日、世の中まだ平常勤務の方々も多く観光地も比較的空いているだろうと見込んで、須坂市にある米子大瀑布へ出かけてみた。
時間を気にする必要もないので高速道路は使わず、市内から三才山トンネルを抜けて上田市郊外から菅平をすり抜けるルートを選択した。
高速道路だと全行程約2時間、高速未使用で約3時間というのがGoogleマップさんの見立てだ。
米子大瀑布直近の駐車場から滝までは片道およそ30分の山道で途中には急坂もあるとのことだったので、できるだけ涼しい時間帯に滝への往復を済ませたいと考え朝6時に出発。
山麓の温泉施設「湯っ蔵んど」か米子大瀑布の駐車場までは13キロほどの狭い山道を登る。
ブライドコーナーも多く路側を踏み外すと谷を滑り降りることになりそうな箇所も多い曲がりくねった山道を登り、無料の駐車場に到着したのは9時ちょっと前。
Googleマップさんの見立て通り。
米子大瀑布 駐車場 |
ちなみに、米子は「よなご」ではなく「よなこ」、「こ」に濁点がない。
須坂市の「米子大瀑布」サイトによると、10月の紅葉シーズン土日はマイカー規制がかかり、ふもとの「湯っ蔵ンド」からシャトルバスまたはタクシーを利用しなければならないらしい。
駐車場の売店 滝の駅 |
ちょっと蜘蛛の巣が多すぎなトイレを使い、トレッキングシューズに履き替えて身支度をしていると、途中の山道で追い越した3輪バイクのおばちゃんが到着した。
この売店で飲み物やおやきなどを販売しているおばちゃんだった。
(煽らなくてよかったよかった)
滝の駅って・・・
飲み物は持参しているので買わなかったが1本200円。
アツアツの出来立ておやきをすすめられて茄子と野沢菜を買ってみた。
1個160円、うまうま。
おばちゃんによると、夏休みシーズンの休日や紅葉の頃は約70台分の駐車場は朝の9時には満杯になるのだそうだ。
マイカー規制日以外は比較的道幅のある途中の橋のところにあるゲートを手動で開閉し、駐車場から1台出ると1台登らせるような運営を行っているらしい。
ちなみにこの日は、駐車場を出発する9時の時点で停まっていたクルマは軽自動車が2台だけだった。
岩の間を流れ落ちる川 |
滝に向かう道はこのような渓流沿いの登山道で、川の流れる音が常に耳に聞こえて清々しい。
ただ、川に手を入れてみるとそれほど冷たい水ではない。
やはり上高地の切れるように冷たいアルプスの雪解け水とは違うようだ。
川辺にたたずむ不動尊 |
登山道に背を向けていて茂みに隠れているので、川に降りなければ気が付かない。
米子不動尊奥の院 |
米子大瀑布と米子不動尊奥の院の説明書き |
奥の院の建物は文化7年に再建されたものと書かれている。
ググって見ると文化7年は1810年ということなので200年以上経過しているということか。
裏へ回るとトタン波板で補修してあったりしてちょっと趣が・・・
不動明王の三鈷剣 |
不動滝と権現滝それぞれへ向かう分岐点 |
長野県の観光ゆるキャラ「アルクマ」も真っ二つで地べたに置かれた順路標識が痛々しい。
まず右へ向かって不動滝を鑑賞し、ここまで戻ってきて権現滝へ向かう。
駐車場を出発してから約40分、ここからほんの数分で不動滝に到着だ。
落差85mの不動滝 |
落差85mの不動滝はこの日それほど水量が多くなかったが、あたりはミストが充満していて涼しくとても心地良い。
この滝には滝つぼは無いようで、落ちた箇所からさらに岩場をつたって小さないくつもの滝を作って下流へ流れている。
これが黒滝かも |
不動滝の右側に運が良ければ見えるという幻の「黒滝」は、たぶんこれかな?という感じ。
黒く変色しているのか濡れて黒く見えるのかわからないが、ところどころに岩肌を伝う細い水の流れを確認することはできた。
一般ルートを歩く限りでは権現滝を最も間近に見ることができるのはこのベストビューポイントらしい。
木の枝に隠れてこの場所から滝の全容を確認することはできなかった。
不動滝に比べると滝との距離が遠くてちょっと残念。
木の枝に隠れてこの場所から滝の全容を確認することはできなかった。
不動滝に比べると滝との距離が遠くてちょっと残念。
米子大瀑布 2滝を望む |
権現滝のビューポイントからルートを進むと米子不動尊奥の院の左奥に戻ってきて、そこからさらに10分ほど歩くと、不動滝と権現滝を一緒に見ることができるビューポイントに到着する。
あいにく怪しい空模様で空は白一色。
紅葉の時期、そしてもう少し水量があればと思わないでもない。
2滝を望むビューポイントの背後、10mくらい高い位置に平坦で広大な広場がある。
キャンプ場として良さ気な場所だが、このパネルによると鉱山に併設された小さな集落の跡地らしい。
キャンプ場として良さ気な場所だが、このパネルによると鉱山に併設された小さな集落の跡地らしい。
あずま屋 展望台 |
さらに少し登るとあずま屋があり、下のビューポイントよりもさらに高い展望ポイントから2滝を見ることができる。
このあずま屋の手前にもう一つ、奇妙滝という滝へ向かう道がある。
落石に注意しながら滝の入り口まで降りてみたが、滝入り口は落石のため閉鎖と書かれた張り紙とロープが張られていた。
分岐からこの場所までの300mの区間にも頭くらいの大きさの石が落ちていたりして危ない匂いがしたので、奇妙滝を見るのは諦めた。
時刻は11時、小腹が空いたので持ってきたおにぎりをほおばりながら滝の方を眺めていると見る見る真っ白になって一時何も見えなくなった。
雲? 霧?
雨も降るかと思うほどに空模様は変化したがそれでも降られることは無く山を下ることができた。
雲? 霧?
雨も降るかと思うほどに空模様は変化したがそれでも降られることは無く山を下ることができた。
渓流の小さな滝 |
行きも帰りもこのような小さな滝が至る所にあり、その周辺はフッと温度が低くなって歩き疲れた身体が癒される。
約3時間の行程だった。
夏休みシーズンとはいえ平日、駐車場は6割ほど埋まっていた。
全行程通して路面は湿り気が多く、苔がびっしり生えた岩も多い。
自分は1回、下りで片足を滑らせて尻餅をついた。
スニーカーではかなり足裏に負担がかかりそうだ。
トレッキングシューズがお勧め |
米子大瀑布周辺地図
湯っ蔵んど
湯っ蔵んど |
クルマで登ってきたくねくね山道を下ること13キロ、麓の「湯っ蔵んど」で一風呂浴びることにした。
入浴料は600円、貸しバスタオルは100円。
万が一の雨に備えて着替えはいつも一式揃えていくので問題なし。
”長野県最大級 食と癒しの日帰り温泉”のキャッチコピー。
和風と洋風の大浴場は男女日替わりになっているようで、この日の男湯は洋風の方。
大浴場のマグナムでジェット水流に体を打たせ、露天のジャグジーで溢れ出る泡に叩かれ、アロマサウナで汗を絞り出し、冷水風呂で体を冷やし、源泉風呂で再び温まって、冷水風呂で体を締めて約30分。
歩き疲れた後はやっぱり温泉ですなぁ~
次からバスタオルも携行しよう。
米子不動尊
米子不動尊奥の院にお参りしたので、こちらも訪れてみた。
日本三大不動尊の一つと記されている。
二大は東京目黒不動尊と千葉成田不動尊で異論がないようだが、三つめはどうも怪しい。
米子不動尊 本坊米子瀧山不動寺 |
山門 |
境内の滝と不動明王像 |
パワースポット認定寺院?! |
駐車場に車を止めてそこからそのまま入ってしまって(裏口)、帰りに山門から出るというちょっと失礼な回り方をしてしまったのだが、山門を出てこのどぎつい色の看板に唖然。
いったいぜんたい、パワースポット認定って誰がするの?
境内に住職が住まわれていると思われるごく普通の作りの家が隣接しているし参道すぐ横にカーポートがあってクルマ停まってるし修行用の建物は今風のデイケアセンターみたいな建物だし・・・
う~~~~ん、どうなんでしょう。
(罰当たりですんません)
番外
ハッチ像 |
一応近くなので桜の名所「臥龍公園」の駐車場にクルマを停め、アオコ発生中なのか緑色に染まった池の周りをぐるりと回って須坂市動物園にも寄ってきた。
有名な(ローカル?)カンガルーのハッチ亡き後の人気者はカピバラらしい。
柴犬程の大きさがある大人のカピバラ。
あれでネズミの仲間って言われてもピンと来ない。
にしても、人手不足なのか園内は”最後に掃除したの何日前?”ってくらいどの檻にも排泄物が散乱していてかなり”なんだかなぁ~”気分。
う~ん、滝と湯っ蔵んどだけにして帰って来たほうが良かったなぁ。
テンション下げ下げで帰路についたのでした。
上高地の半分も歩いてないのに、今回疲労感たっぷり。
あ、長野経由で蕪村(篠ノ井店)のラーメンを食してきた。
お薦め!!
旨いラーメンでテンション戻して下道スロードライブでパサート転がし、明科経由で19時帰着。
疲れた・・・
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