リコールのお知らせ
ステランティスジャパンからのお手紙
昨日、ステランティスジャパンからまたリコールのお知らせが届きました。
今回の対象は輸入期間が平成30年11月27日〜令和06年02月05日で、以下の車種です。
- シトロエン「ベルランゴ」「C3エアクロス」「C4」
- プジョー「308」「2008」「リフター」
- DS「DS3クロスバック」「DS4」
- フィアット「ドプロ」
の計9車種、19,147台だそうです。
「乗用車(シトロエン ベルランゴ、ほか8車種) - 修理」 消費者庁
前回のリコールは9車種、20型式で22,365台が対象でしたので、規模的には前回より台数少なめです。少なめですが、前回の”制御プログラムが不適切なため、尿素SCRシステムが故障した場合、警告灯が点灯せず、保安基準に適合しない”という想定状況とは異なり、かなり深刻な不具合です。
”エンジンのカムシャフトチェーンにおいて、設計検討が不十分なため、当該チェーンの構成部品が摩耗することがある。そのため、そのまま使用を続けると、異音が発生し、最悪の場合、当該チェーンが破断して走行中にエンジンが停止するおそれがある”
と記載されているので、最悪の状況は突然エンジンが停止することです。
エンジンが停止すれば油圧が失われるのでブレーキやステアリングが効かなくなり、自滅事故のみならず、他車を巻き込む事故を引き起こす可能性も考えられます。
これは”ディーラーから連絡が来るかな?”などと言って悠長に構えていて良い事案ではありません。
ディーラーコンタクト
ディーラーは定休日だったので、とりあえず担当者に”明日以降できるだけ早期に対応してほしい”とメールを入れました。
入れましたけれど、約2万台の対象車です。
しかもカムシャフトチェーンの交換はほぼ1日作業らしいので、1日に何台もこなせる作業ではありません。
年内に対応してもらえるのかどうか・・・
とりあえずユーザーが日常の運転でできることと言えば、エンジン音に今まで以上に気を配り、異音を察知したらとりあえず速やかに停車してエンジンを切るくらいでしょうか。
出かけた先でそんなことになったらたまったものではありませんが、とりあえずエンジンを切らないとヤバいですよね。
プジョー1.5L BlueHDi
プジョーのディーゼルエンジン1.5L BlueHDiはバルブがピストン内に押し込まれて開くタイプです。
「ポペットバルブ」(Wikipedia)
4サイクルエンジンのGifアニメーションが秀逸。
バルブが押し込まれた状態で停止した場合、駆動を続けるエンジンピストンが上昇してバルブにぶち当たって破損する、というのがタイミングベルト破損によるエンジン損傷です。
バルブを上方向に引き上げて開くタイプならシリンダーヘッド内にバルブが居座ってピストンと干渉することはないんですけどね。
で、今回いろいろ調べていて、プジョーのディーゼルエンジン1.5L BlueHDiがDOHCエンジンだということを初めて知りました。しかも1気筒4バルブで16バルブエンジンです!
車歴の中では71レビンの2T-G、86レビンの4AG、ギャランVR-4の4G63、赤ボルのB5252、B7パサートのCAXがDOHCで、4AGと4G63は4バルブでした。
そしてDOHCの2本のカムシャフトを駆動する仕組みは先ほどの「ポペットバルブ」(Wikipedia)に掲載されているGifアニメーションがわかりやすいのですが、ENGINEERS GUIDEBOOKさんの画像も明快でわかりやすいです。
私のツインカムエンジンのイメージはこの図の通りです。
エンジンのヘッド部分にある2本のカムシャフトを回すためにそれぞれのシャフトにカムギアが付いていて、それとクランクシャフトに付いているギアをぐるっと回る感じでベルトまたはチェーンがかけられていて、クランクとカムが同期して回転するというものです。
”タイベル”という言い方がポピューラーになっているくらい主流はベルト方式らしいですが、B7パサートは耐久性を考慮してベルトではなくチェーンを採用しているのでロングライフなんだと聞居た記憶があります。
ところが、プジョーのディーゼルエンジン1.5L BlueHDiの場合、クランクギアとベルトで直接回転同期されているのは排気側のカムギアだけで、ベルトで繋がっているそうです。
ポイントは、排気側のカムギアと吸気側のカムギアがチェーンで繋がれていて、今回のリコール対象はこの吸気と排気のカムギアをつなぐチェーンの問題だという点です。
エンジン素人なので、なんでわざわざそんな複雑な構造になっているのかわかりません。
素人なので、強力なバネで上に引き上げているバルブをカムで押し込んだタイミングでチェーンが切れたときに、バネの力でバルブは引っ込みそうな気がするんですが、カムシャフトの回転が停止した状態だとバネで戻す力よりカムの抑え込みの方が勝つんですかね?
いずれにしても、タイミングベルトで排気側のカムシャフトは回転を続けるけれど、チェーンが切れると吸気側のカムシャフトに回転は伝わらなくなって、結果バルブがピストン内に押し込まれた状態のままになるとピストンと干渉してエンジンが昇天する可能性がある、と脳内整理しました。
--- と、ここまで書いた時点で担当者から連絡が来ました! ---
担当から連絡きた!
お休みにも関わらず、メールを送った1時間後くらいに担当さんから電話がかかってきました。
ディーラーはまだ情報収集中で、部品供給などの予定はメーカーからの詳細連絡待ちとのこと。
そして何より、ディーラーメカでは対応不可の可能性があり、メーカーから部品とメカニックがセットでディーラーに派遣されるというような話も出ているのだとか。
プジョー、シトロエン、フィアットのディーラーはそれぞれ80店舗前後だそうなので、200店舗ちょっと。
そこに、部品とともにメーカーのメカニックが出向いて対策修理を行うとなると・・・
なんだか絶望的な日数がかかる気がします。
まぁ、習熟によってディーラーメカニック作業を移譲していくのでしょうが、大変なことになりそうです。
年越し確定か?!
0 件のコメント:
コメントを投稿