新型パサートバリアントの諸元を比較してみた

2015/07/25

passat Volkswagen ゴルフヴァリアント ニューモデル パサートヴァリアント

フォルクスワーゲンジャパンから新しいB8 パサート/パサートバリアントが発表になった。

New Passat特設サイト

早速B7パサートバリアント、Golf7 バリアントと諸元表を比較してみた。

諸元表は「パサートヴァリアントとゴルフヴァリアントの諸元を比べてみた」で作ったものを流用している。

一番左の列が愛車B7 パサートバリアント、真ん中がニューモデルのB8 パサートバリアント、右がゴルフバリアントだ。
ゴルフがHighLineを選択しているのは同じエンジンで比較したかったためだ。


パサートヴァリアント TSI Confortline NEW Passat Variant TSI Comfortline ゴルフヴァリアント
TSI   HighLine
全長(mm) 4,785 4,775 4,575
全幅(mm) 1,820 1,830 1,800
全高(mm) 1,530 1,485 1,485
ホイールベース(mm) 2,710 2,790 2,635
トレッド前/後(mm) 1,545/1,545 1,585/1,570 1,535/1,510
最低地上高[空車時](mm) 130 130 140
車両重量(kg) 1,470 1,510 1,300
乗車定員 5 5 5
最小回転半径(m) 5.3 5.4 5.2
JC08モード (km/L) 17.6 20.4 19.5
燃料タンク容量(L) 70 59 50
エンジン型式 CAX CZE CHP
ボア x ストローク(mm) 76.5×75.6 74.5×80.0 74.5×80.0
総排気量(cc) 1,389 1,394 1,394
圧縮比 10.0 10.0 10.0
最高出力[ネット値] kW(PS)/rpm 90 (122) / 5,000 110(150)/5,000‐6,000 103(140)/4,500‐6,000
最大トルク[ネット値] Nm(kgm)/rpm 200 (20.4) / 1,500‐4,000 250(25.5)/1,500‐3,500 250(25.5)/1,500‐3,500
トランスミッション 自動7段(前進)1段(後退) 自動7段(前進)1段(後退) 自動7段(前進)1段(後退)
第1速 3.764 3.500 3.500
第2速 2.272 2.086 2.086
第3速 1.531 1.342 1.342
第4速 1.121 0.933 0.933
第5速 1.176 0.973 0.973
第6速 0.951 0.777 0.777
第7速 0.795 0.653 0.653
後退 2.045 3.722 3.722
最終減速比 1‐4速:4.437/5‐7速:3.227/後退:4.176 1-4速:4.800/5-7速:3.428/後退:4.500 1-4速:4.800/5-7速:3.428/後退:4.500
フロントサスペンション マクファーソンストラット(スタビライザー付) マクファーソンストラット(スタビライザー付) マクファーソンストラット(スタビライザー付)
リヤサスペンション 4リンク(スタビライザー付) 4リンク(スタビライザー付) 4リンク(スタビライザー付)
フロントブレーキ ベンチレーテッドディスク ベンチレーテッドディスク ベンチレーテッドディスク
リヤブレーキ ディスク ディスク ディスク
使用タイヤサイズ 215/55 R16 215/55 R17 225/45 R17
車両本体価格 3,520,000 3,789,900 3,225,000


スリーサイズを見るとB7に比べてよりワイド&ローが強調されるフォルムになったと言えるだろうか。
トレッドは前後とも広げられ、ホイールベースは8cmを長くなっている。
この数字だけを見ると、グランドクルーザー的な乗り味が強まったのかなと思う。

エンジンはB7ともゴルフとも異なる型式の1,400ccだがボアストローク、排気量はゴルフ7のエンジンと全く同じだ。
そして今回、ゴルフ7からさらに10馬力プラスされて150馬力になっている。
フォルクスワーゲンの1,400ccエンジンは伸びしろが大きいなぁとつくづく思う。

トランスミッションの数値はゴルフ7と全く一緒なので同じトランスミッションなのだろう。


B7パサートではベースモデルのコンフォートラインと豪華装備のハイライン、そして中盤から価格を抑えたお買い得モデルっぽいRラインの3モデル体制だった。

今回はベースモデルは3,489,900円のトレンドラインが受け持つことになり、3,7,89,900円のコンフォートライン、4,339,900円のハイライン、4,809,700円のRラインの4モデル体制になった。
B7同様全モデルともエンジン、ミッションの仕様は共通で装備が異なるだけだ。
Rラインは今回最上級モデルに昇格した。

来年にはプラグインハイブリッドやクリーンディーゼルモデルも追加投入されるらしい。





公式サイトに掲載されている写真と、方向は逆になるが同じような角度の代車B7白パサートの写真を並べてみた。
(写真が上下に並ぶ場合は左は上、右は下と読み替えてください)

ヘッドライト形状が大きく異なる。

B7のボンネットサイドに付けられたプレスラインはAピラーからヘッドライトを経由してバンパー上部まで直線的につながり、バンパーで切り返してフォッグ&コーナリングライトのフレームラインで逆方向に流れる綺麗に連続したラインだった。
B8ではヘッドライトの途中で切り返しになり、ヘッドライトの下側からがボディーサイドへ向かって跳ね上がる感じで、上側はボディーサイドのプレスラインにつながるようなツリ目形状だ。
バンパー下の横一線のラインやフォグ&コーナリングライトがバンパー上部(特に左右のライン)とバランスしていない感じだ。
フォグ&コーナリングライト上部のバンパーのふくらみもなんだかなぁという印象。

フロントグリルはおそらく正面から見ると左右に向かって吊り上がる弓状になっている印象で、B7の水平基調のシャープなラインはなくなってしまった感じだ。
フロントグリルの4本ラインは健在だが、一番上のラインはヘッドライトをぐるりと取り囲むように伸びていて若干太目なのがキライだ。

VGJの社長さんだかデザイナーさんだかがボンネットラインの繋がりを強調したらしいが、自分はB7の方が綺麗に連続するラインだったと思っている。






こちらはサイドの写真で左がB8だ。
ウィンドウ下のプレスラインの彫りが随分と深くなり(ゴルフ7みたい)、ホイールハウスを繋ぐプレスラインの形状が変わっている。
B7では円形だった給油口の蓋は平行四辺形に代わっている。
たぶんサイドで一番大きな違いはリヤドアのウィンドウで細いピラーが一本追加されていてCピラーとの間に台形のハメ殺しガラスができている。
B7のリアドアウィンドウは半分までも下がらない窓ガラスだったので、このピラー追加で上下するガラスのサイズが小さくなったことにより、窓の開口が大きくなっているなら進歩だ。




こちらは斜め後ろからのヒップライン。
B7のテールコンビは下のラインが横一線だったが、B8は上のラインが横一線で再度のプレスラインと繋がっているようだ。
ゴルフ7も下基準だったのだが・・・

インプレス殿のcar watch 「フォルクスワーゲン「パサート(8代目)」記事によると、ラゲッジルームのフロアがリアバンパーの上面と面一になっているように見える。
これも進歩だ!
(いや、やっとフォルクスワーゲンもワゴン車というものがわかってきたのか?という今更感Maxではあるが)


ちょっとしたことだが、バンパーと大きな段差があるB7のラゲッジルームは重量のある荷物を出し入れするたびに荷物を持ち上げなければならず不便極まりない。
もっとも、この重量のある荷物の最右翼はワンコのケージだったので、彼女亡き後この段差が気になるような荷物の出し入れはめっきり減ってはいるのだが。


ラゲッジルームのユーティリティー向上は別として、外から見る新しいB8パサートのデザインにはほとんど魅力を感じない。
これは先代愛車、96年モデルの850Estateを購入後に発売された後継モデルのV70の場合とよく似ている感じだ。
初代V70でフロントウィンドウを寝かしたり前後上下の絞りをきつくしたりしてマイナス印象を強め、2代目V70でさらに丸くなって肩が張り出したデザインになって完全に次を買う気は失せた。
いまやフライングブリックという愛称の由来になったスクエアなデザインのモデルは一台もないボルボ。

時代の流れなのかもしれないが、軟体生物みたいなデザインや大口をあんぐりと開けたようなグリルの車は好きじゃない。
無数のラインが勝手気ままな方向にバラバラに交錯するクルマは見た瞬間にめまいがする。
だから、日産のあれとかトヨタのあれとかマツダのほとんどとかアウディとかがすごく苦手だったりする。

デザイナーさんって今はコンピューター使ってるのかな?
自然に流れてつながるラインやシンプルだけど張りのある面で構成されたクルマって旧車なんだなぁ。
ハッと息をのむような美しいクルマ、創って欲しい。


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