早朝車外を確認すると駐車場のあちこちに同好の士と思しきクルマ。
その数10台ほど。
(そのうちひと組の初老のご夫婦はこの後の寸又峡でもお見掛けしました)
前日の夜に買っておいたコンビニのサンドイッチと牛乳で軽い朝食を済ませ、寸又峡へ向かって出発したのは7時30分とだいぶ遅め。
目覚めが遅かったのはやっぱり運転疲れなのかなぁ・・・
寸又峡への所要時間は約1時間、8時30分頃には到着した。
寸又峡温泉 入り口付近 |
写真の赤い橋は一般車両通行止めでこれより左側へは車で行くことはできない。
駐車場はどこも500円の均一料金のようで、それぞれの駐車場のおっちゃんやおばちゃんが手招きしてクルマを呼び入れているのは、あちこちの観光地でよく見る光景だ。
寸又峡 入り口
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「21世紀に残す 日本の自然100選 寸又峡」
だそうで、ここが寸又峡の入り口でもあり、寸又三山(朝日岳 、前黒法師岳、沢口山)の沢口山(1,425m)の登山口にもなっているらしい。
まぁ、かなり山奥ですからね、カモシカやサルが出てきてもおかしくない場所ではあります。
原生自然環境保全地域 |
「原生自然環境保全地域」 @ Wikipedia
そろいのジャンパーを着用した地域の方々がボタンティアとして観光客の対応をされている姿をこの入り口や夢の釣り橋の渡口などで見かけた。
話しかけると皆さん気さくに答えてくれ、昭和後期に廃止された鉄道の歴史や紅葉、ピーク時の混雑の模様などをニコニコしながら語ってくれたのが印象的だった。
寸又峡の紅葉1 |
寸又峡 夢の釣り橋 |
ネット検索すると”コバルトブルー”と書かれた確かに青い湖面の写真も多いけれど、この日の湖面は紛れもないエメラルドグリーン。
※毎日色が変わるという説あり
夢の釣り橋 定員は10名 |
本来この橋は一方通行で向こうへ渡ったらその先の山を少し登り、左方向へずっと歩いて上流の飛龍橋を渡って戻ってくる一周50分のコースになっている。
寸又峡プロムナードコース |
紅葉のピークは1週間ほど前だったらしい。
橋の向こう側で
”戻ってもいいですかぁ?”
と大声で聞いてきた人に
”いいよ~”
と答えると、順番待ちしていた自分たちに向かって、
”ホントはね、この橋一方通行なんだけど、あさのいとは人も少ないもんで戻ってきても良いんだ。ちょっと待っててやって”
だって。
わはは、それ、通じない観光客の方が多いんじゃないのかなぁ。
おじさん、方言という認識ないよね、たぶん。
静岡の方言って、信州(中部かな)の方言と似ている言葉が多いようだ。
推量・確認語尾の”ずら”、”だら”(そんなこたぁねぇずら、そうだら?、等)とか断定的な語尾の”だ”(遊びに行くだ、俺がやるだ、等)、理由を説明するときの”もんで”(熱があるもんで休みたいだ、夕べはあまり寝てねぇもんで、等)とかね。
昔伊豆地方の温泉を舞台にしたテレビドラマがあって、役者さんのセリフが自分の婆ちゃんたちがしゃべる言葉ととても似ていて驚いたことを思い出す。
ちなみに”あさのいとは”というのは”麻の糸”ではなく、”朝の間は”という意味です。
それにしても、こういう場所で必ずバカなことをする輩がいるんだよね。
女2人男1人の3人連れが渡り始めた。
先行する女性2人がワイヤーをつかみながら恐る恐る渡る後ろから橋を渡り始めたオッサン、わざと体を上下に大きくゆすって橋を揺らせはじめ、女性たちはキャーキャー。
ホントにバカだと思ったのは、自分たち3人だけじゃなくてその先にも数人の人たちが、しかも橋の中央あたりを渡っているというのにこういうことをするということ。
しかもこいつ(達)、渡りきると速攻で渡って戻ってきたんだが、こちら側で待っている観光客が何人もいるのにすみませんでもなく、渡りきる手前でまたユサユサ。
いい歳したオッサンがみっともないったらありゃしない。
あと、中年と初老の親子と思しき男性2人連れがいて、初老の方は頑なに渡ることを拒否。
”おれはこんな橋絶対に渡らない。飛龍橋で待ってるからぐるっと回ってこい”
と言って、来た道をスタスタ戻っていった。
まぁ、高いところがダメな人は足が出ないんでしょうね。
”〇〇と煙は高いところが好き”
なんていうけど、自分は〇〇なので、スタスタ渡っちゃいました。
橋の真ん中で写真まで撮ったんだけど、さすがにユッサユッサと揺れが一時も収まらない吊り橋。
ボケボケの写真しか取れてませんでした・・・
夢の釣り橋を渡り、その先の304段の階段を登り切って右手にちょっと歩くと展望台がある。
展望台 |
DB8型ディーゼル機関車 |
飛龍橋を渡りぐるりと一周する中で見かけた綺麗な葉っぱたち。
寸又峡の紅葉2 |
寸又峡の紅葉3 |
寸又峡の紅葉4 |
町営露天風呂 美女づくりの湯
あちこちで写真を撮りながら小一時間かけてぐるりと寸又峡プロムナードコースを歩いて駐車場に戻り荷物をクルマに収め、温泉道具(といってもタオルと着替え)をもって町営露天風呂へ向かった。
冒頭の通行禁止の橋を左折して坂を上ったところの駐車場からさらに坂道を上ること1分程度。
入湯料400円は入り口の券売機で支払い。
すると、券売機の奥の受付からおじさんが出てきて発券したチケットを即座に回収。
ならば窓口で支払いにすればいいんじゃないかと思ったりして。
”こちらは初めてですか?”
というおじさんの問いに
”はい”
と答えると、
”それではこの温泉について一通りの説明をさせていただきます”
といって、おじさんの名調子な温泉説明が始まった。
ロッカーの事、シャンプーやボディーソープは置いていないこと、お湯の中の白いものは湯の華であること、アルカリ泉で浴室全体が滑りやすいので気を付けること、温泉成分の効能と上がり湯を使わずできれば湯上りにゴシゴシ体を拭かないこと、等等等・・・
おじさんのお話をしっかり聞いて脱衣所に入ると、説明通り男湯は100円デポジット(開ければ100円が戻る)、女湯はデポジット不要の新しいロッカーが(いや女湯には一歩も足を踏み入れてません!)。
ロッカーは30人分くらいあったかと思うんだけれど、そもそも浴槽は10人も入ればいっぱいになる程度の広さで、洗い場の蛇口は4つ程度の規模。
町営露天風呂 美女づくりの湯 |
岩風呂風で、2か所から流れ落ちるお湯はそれほど熱くない。
かなり多めの湯の華がお湯の中を漂い、ちょっと浸かっただけで体中がヌルヌルしてくるPH8.9のアルカリ泉。
これは良い湯です!!
この1年半くらいの滝巡り中に訪れた温泉の中ではベスト3に入るかな。
湯あたりもせず、首筋や肩のあたりを触ってみるとなんだかいつもと違う感触で、ここを出てから30分以上も背中のポカポカが続いていた。
そういえば、ボランティアで案内等されているちょっと古めのお嬢さん方が皆さんお肌がきれいだった。
美女づくりの湯のなせる業か・・・
管理人のおじさん |
”おじさん! 約束通りネットで宣伝しておきますからね~!!”
(このブログじゃ宣伝効果ゼロですね、スンマセン)
見た目、イチローの30年後くらいな感じのおじさんから、温泉の話をいろいろお聞きした。
・源泉は42度くらいで数キロパイプで引いている
・冬場は湯音が下がるのでわきにあるボイラーで加熱している
・この町営露天風呂が源泉に一番近くて泉質もイチバン!
・川根温泉で働いている人もわざわざここまで温泉に入りに来るくらい泉質は良い
等々
おじさんの温泉愛はハンパない。
ただ、それにいちいち”うんうん”とうなづいてしまうほどに良い温泉でした。
お宿に宿泊したとしても、この町営露天風呂は入っておかないと損ですよ。
さてこの後は安倍の大滝へ向かったんですけどね。
ふわぁ~
今年は、何十年に1度の大雨による土砂崩れで滝に近寄れないとか、大雨で橋が流されて川を渡れないから滝に近寄れないとか(既に2か所)・・・・・
まっ、そんな感じですわ。
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