紅葉の上高地は初冠雪の奥穂高岳が美しかった

2015/10/17

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10月14日の水曜日、紅葉を楽しむために上高地へ出かけてきた。

実は前夜の下調べで行き先はかなり揺れていた。
上高地の河童橋周辺は見ごろ一歩手前。
しかもカラマツや白樺など黄色系の樹木が多く、本当に見たいナナカマドをはじめとする赤い紅葉は片道5時間程かけて涸沢まで登らなくてはならない上にそろそろ紅葉終わりの情報あり。

県内の日帰り紅葉スポットもいくつかチェックしたけれど、どこもいまいちタイミングが合わない感じでピンと来なかった。

前回上高地を訪れたのは7月の終わりで明神池方面へのガイドツアーに参加した。
次回は大正池ガイドツアー参加と決めていたこともあり、午前零時を回って
”やっぱ上高地にするか・・・”

そんなわけで当初の予定通り上高地へ!

前回はガイドツアーの前に大正池散策をするため始発のシャトルバスに乗ったのだけれど、今回は目的の大正池ガイドツアーが8時45分の出発。
シャトルバスの乗車時間は約30分なので沢渡バスターミナルを7時40分に出発するバスに乗れば余裕でツアーの申し込みができると逆算し、6時半に自宅を出発した。

上高地ビジターセンター
(ツアーガイドはイベントカレンダーのページから)

さわんどバスターミナル

沢渡バスターミナル直近の駐車場に停めたパサート
さわんどバスターミナル直近の駐車場に停めたパサート
7時半前にさわんどバスターミナルの駐車場に到着。

沢渡バスターミナル
さわんどバスターミナル
 この奥がバス乗り場。
周辺の山々はまだ色づき始めの感じ。

沢渡バスターミナル2
さわんどバスターミナル2
バス乗り場とは反対側の売店やバスチケット券売機がある棟。

実は前夜、行く先を上高地に決めた後、アルピコ交通の「上高地らんらんチケット」を印刷してリビングのテーブルの上に置いておいて忘れてきてしまった。
帝国ホテルや五千尺ロッジでお茶をしたり、お土産を買ったり、日帰り入浴をする予定があるなら絶対にこのチケットを印刷して持って行ったほうが良い。
バス代に500円追加するだけで、上高地エリアで使える1,000円分のチケットがついてくるのでとってもお得だ。

上高地ビジターセンター

終点上高地バスターミナルでバスを降り木立の中を抜けてビジターセンターへ向かう途中、河童橋の手前で目の前に見えてきたのは雪化粧した奥穂高岳!

この光景を見た瞬間に、あぁ今日は上高地を選択して良かったぁ~!と思った。

河童橋手前から眺める奥穂高岳
河童橋手前から眺める奥穂高岳



ガイドさんによると前日は雨模様の悪天候で山頂は雪になったのだろうとのこと。

この日は「超」が付くような快晴で一片の雲もない青空を背景にした穂高の山はもうただただ絶景。

上高地ビジターセンター
上高地ビジターセンター
ガイドツアーを申し込むと、我々以外には1名だけで計3名のツアーとなった。

ガイドウォークで大正池へ向かう

奥穂高岳
奥穂高岳
しばらく歩いたあとで振り返ってみると穂高の山の下のほうはびっしりと黄色く染まっていた。
ほとんどがカラマツだという。

そもそも今回上高地へ紅葉を観に来るまで針葉樹の松の仲間が紅葉するなんてことは知識の片隅にも無かった。
五葉松など根元で何本かくっついた形の長い葉っぱが茶色く枯れて地面に落ちている光景は記憶にあるが、針葉樹の松は総じて常緑だとばかり思っていた。

ウィキペディアの「カラマツ」のページによるとカラマツは日本に自生する唯一の落葉する針葉樹なのだそうだ。

黄色といえば白樺くらいしか知らなかったのでそもそもカラマツという松が黄色く鮮やかに紅葉するということを教えられてビックリした。


道中右に奥まった場所にある建物の前に一本赤く染まったカエデがあった。

赤いカエデの木
赤いカエデの木

赤いカエデの木2
赤いカエデの木2

赤いカエデの木3
赤いカエデの木3
ガイドさんによると、大正池コースではイチオシの最も美しいカエデの木なのだそうだ。

10時前の斜めから差し込む日差しを受けて鮮やかに赤く輝くこの木の下から見る青空はまた別格だった。

赤く色づき始めのカエデの葉
赤く色づき始めのカエデの葉
それにしても葉っぱ一枚一枚のグラデーションが美しすぎて、ガイドツアーじゃなかったら1時間くらいは木の下をうろうろ歩きながら葉っぱを見上げているんじゃないかと思う。


ところどころに見える赤が鮮烈
ところどころに見える赤が鮮烈
深い緑の中にポツンと見える赤い色がホントに鮮烈で印象的。










田代池の水と梅花藻とカエデ
 水、あるの? ってくらいホントに透明な水の下の緑は梅花藻。
向こう岸のカエデが光の加減かちょっとピンクがかって見えるけれどこのコントラストもたまりません!

黄色に輝く ミズナラ ですかね
黄色に輝く ミズナラ ですかね
ここに赤もあったら最高に贅沢・・・



大正池手前でガイドは終了。

大正池から望む焼岳
大正池から望む焼岳
まぁ、とにかくどこへ行っても雲がない青空。
8月に訪れたときは早朝で霞がかかっていた焼岳も今回はクッキリハッキリで、前回は気付かなかった深く切れ込んだ谷がいくつも見えたのが印象深かった。

上高地ガイドウォーク 大正池~上高地ビジターセンター


この焼岳、上高地側から登るルートもあるらしいけれど結構厳しいルートで圧倒的に山の向こう側の中の湯方面から登る人が多いらしい。
ちなみに今回ガイドしていただいたガイドさんは女性だったが、上高地側からのルートで登ったことがあるそうな。
一度登ってみたいなぁ。

北アルプスで唯一の活火山、山頂から時折スッと立ち上る噴煙もハッキリ見えた。
しばらく山頂を狙ってカメラを向けていたんだけど、そういう時に限って出ないんだよね、煙。
ビジターセンター内に設置されている望遠鏡では山頂の標識まではっきり見ることができる。



ビジターセンターへ戻る

大正池までは林間コースをガイドしていただいたので帰路は梓川コースをのんびりフリーウォーク。
”梓川コースの方なら一年中咲いているので見れると思いますよ”という言葉を頼りに梅花藻の花を探しながら歩いてみたものの、見ることができたのは鮮やかな濃い緑色の葉っぱばかりで残念ながら白い花は目にすることができなかった。
場所をもっとはっきり聞いておけばよかった・・・

上高地帝国ホテル
上高地帝国ホテル
途中お茶でもしようかと帝国ホテルに立ち寄ってみたのだが、珈琲、紅茶とケーキで2,000円くらいというお値段にビビッてギフトショップだけ覗いて早々に退散した。
雰囲気が良すぎて、山歩き姿はなんだかとっても場違いな印象でもあったし。

この頃になると穂高の山頂に雲がかかり始めた。

梓川対岸を望む
梓川対岸を望む

バスターミナルを通り越して出発地点のビジターセンターに戻った。
理由はこれ。

ゴリラ岩
ゴリラ岩
ツアー途中で見えたこの岩山をガイドさんが指さし
”何に見えますか?”
と。
名前は失念したが、
”私たちはゴリラ岩って呼んでいます。ビジターセンターの前から見るともっとはっきりゴリラっぽく見えますよ”
というその姿を確認したかった。

アップのゴリラ岩
アップのゴリラ岩
見えますねぇ~ 天を仰ぐゴリラ。


午後3時

奥穂高岳の山頂にはしっかり雲がかかってしまい、白い雪はほとんど見えない状態になっていた。


バイバイ上高地
バイバイ上高地

余談

今日(17日)夕方の地元テレビの紅葉特集で上高地はこの週末が見頃と伝えていた。
ヘリコプターによる上空からの映像ではかなり混雑していた様子。

人気観光スポットは平日に限る!

番外

シャトルバスでさわんどバスターミナルまで戻ってから、最寄りのさわんど温泉「梓湖畔の湯」で日帰り入浴してきた。


梓湖畔の湯
梓湖畔の湯

梓湖畔の湯 露天風呂から158号線を望む
梓湖畔の湯 露天風呂から158号線を望む
 露天風呂。
ここで立ち上がったら向こうの158号線を走る車から丸見えな空間。
って、立ち上がらないと出入りできないですがね。

梓湖畔の湯 露天風呂から上の写真と反対側
梓湖畔の湯 露天風呂から上の写真と反対側
 源泉は高温のため加水しているとのこと。
壁の湯温計は42、3度を指していたけれどちょっとぬるめでいつまでも浸かっていたい心地よさ。
先客が2名おられたが入れ替わりに出て行かれたので一時は貸し切り状態に。
脱衣所へスマホを取りに戻って湯船に浸かりながらパシャリ。
防水じゃないスマホに変えて間もないのでちょっとドキドキ。

梓湖畔の湯 脱衣場から内湯とその先露天風呂出口
内湯も外湯も湯の華が結構多めにプカプカ。
単純泉ということで硫黄臭さもなく長めの入浴を露天で楽しんだ。

やっぱり歩いた後は温泉でしょっ!

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