2015/09/27

八草の滝~那智の滝~桑の木滝~笹の滝 【日本の滝百選】 #005~#008

紀伊半島滝巡り2日目は早朝速攻で「八草(はそ)の滝」へ。
ネットでの下調べの結果はマイナス評価が多い滝だ。
いわく、水が少ない、チョロチョロ、滝壺無いし・・・等々。

8時前に路肩に一台だけかろうじて駐車できるスペースを見つけてパサートの頭を突っ込んだ。
滝はこの正面。

八草の滝
八草の滝



実はこの1台分のスペースを通り過ぎた路肩に1台の関東ナンバーのクルマが停車していて、ドライバーさんは運転席で朝食のおにぎりと思われるものを頬張っていた。
その横を通り過ぎて対向車線を横切ってこの場所に頭を突っ込んだのだった。

クルマを降りてこの先の川の対岸の岩肌に流れる細い水を眺めていると後を追うようにやってきたそのドライバーさん。
若い方で相模の方からやってきて100選の滝を巡っているという。
聞けば昨日は我々と同じ赤目四十八滝を訪れたということで、どうやら下山中にすれ違っていた方だった。

昨日の赤目四十八滝は時間が遅かったので最後の岩窟滝を見た後下山中にすれ違ったのは1組の若いカップルと、時間を惜しむように駆け足で登っていく若いお兄さんの3人だけだったため印象に残っていた。
その駆け足兄さんだったのだ。
これから三重の布曳の滝へ向かうといって笑顔で走り去っていった。

八草の滝

さて、八草の滝だ。

八草の滝
八草の滝

日置川を挟んだ対岸の山の岸壁に確かに白い滝のような水の流れが見える、ことは見える、たぶん。
滝のすぐそばまで行く道があるらしいのだが、時間をかけてそこまで歩くか?
否と即決。
滝壺が無いということからして常にこの程度の水量なのだと想像する。

ちなみにここから那智へ向かう道すがら、これより何倍も見ごたえのある滝を何本も見かけた。
川の流れに依存する滝は生き物。
百選も定期的に見直したらいいんじゃないの?と思ってみたり・・・

那智の滝

八草の滝を後にして海岸線まで出ると串本を経由して那智まで約2時間。
那智大社近辺のみやげ物屋が連なる場所の手前の最初の有料駐車場(500円)は満車で1台が空き待ち状態。
クルマを誘導しているおじさんに聞くと、”とにかく先へ登って大社の駐車場に入れればそこに入ればいいよ”と教えられた。
”空いてるかどうかはわからん”
とのことで先に進むと土産物屋が連なる場所になり、おじちゃんおばちゃんが駐車場の客引きをしている。

そんな中で「和か屋本店」さんのお店の方が”無料”のプレートを見せていたのでそのお店の駐車場にスルスルと入り込んだ。
500円のプレートを出しているお店が多い中、無料!
しかも
”お帰りの際には冷たいお飲み物も用意しておりますので是非お寄りください”と言うのみで土産買わなきゃ金取るぞ的な印象は全くない。

ま、帰りにお土産は買ったんですがね。

那智大社の鳥居
那智大社の鳥居


那智大社拝殿
那智大社拝殿



滝を見る前にこちらでお参りしました、はい。
右奥に見える屋根は那智大社本殿ではなくお隣の青岸渡寺。
神さま仏さま? どう、お参りして良いものやら悩みませんか? よくわからない。


那智の滝
那智の滝

青岸渡寺の前庭から遠望する那智の滝は、一段の滝としては落差日本一というのがうなずける壮大さで水量も豊富だ。
一番上の落ち口に注連縄がかけられてるんだねぇ~
どこからあそこへ登るのか興味がある。

ここから青岸渡寺の赤い三重塔の横を通って滝の下にある飛龍神社へ向かって下っていく。

飛龍神社の境内は大社以上の大混雑。
滝に近い場所は多くのカップルが自撮り棒で写真を撮ったり、上を向いて口を開けて滝が口に流れ込む構図を交互に撮るカップルなどでごった返していた。
300円の拝観料を払ってお守りを頂くと更に奥の滝見台ともいえる場所まで行くことができる。



那智の滝
那智の滝


那智の滝
那智の滝


こちらは一番上ではなく1段下の拝観場所でほぼ滝の正面。
結構な混雑だが、この位置だと滝から流れてくる清涼な空気が心地よい。


那智の滝
那智の滝


こちらが滝の左手前の最も滝に近い場所からのもの。
滝の音が半端ない。
これより先は柵があって入ることができないので滝壺を見ることはできない。

かなり日差しが強い好天だったが、やはり滝の周辺は気温が若干低くマイナスイオンミストたっぷりなのだろう、心地よさは抜群だ。

可能なら人の少ない早朝にゆっくりと訪れるのが良いと思う。


桑ノ木の滝

駐車場は無いが桑ノ木橋のそばに路側帯を広く取ったエリアがあり、クルマ数台が駐車できるスペースになっている。
駐禁看板無し、よしっ!

桑ノ木橋から下流を望む


左側が道路で滝は右側奥のほうにある。


桑ノ木橋を渡ったところにある看板
桑ノ木橋を渡ったところにある看板



苔むす大岩がゴロゴロある道
苔むす大岩がゴロゴロある道


 小さな石ころにもビッシリと苔が生えていたりする。



途中のつり橋
途中のつり橋


 つり橋は”安全上お一人ずつ渡って下さい”という注意書きが貼ってあった。


笹ノ木の滝
笹ノ木の滝


水量が豊富で比較的大粒のミストが容赦なく吹き付けてきて、拭いても拭いてもあっという間にレンズカバーが水滴でいっぱいになってしまう。
豪快な滝で、今回訪れた中ではマイナスイオンミストが最も多いと思われ、最高に爽快感が味わえる滝だった。
写真は相変わらずヘタレだけどね。


笹の滝

笹ノ木の滝から比較的近い布曳滝へ向かわずに笹の滝へ向かったのは何となく経路選択ミスかも。

途中「道の駅 瀞峡街道 熊野川」の看板があったので立ち寄ってみたのだが、平成23年の台風12号で被災・流失したということで、「かぁちゃんの店」という小さな店だけが営業していた。
遅い昼食を摂ろうかと思ったのだが2時で終了ということで4パックだけ残っていたコロッケ(3個入り)を買ってとりあえず腹ごしらえ。
芋の食感が残っていて風味もよくなかなかおいしいコロッケだった。



熊野川町ガイドマップ
熊野川町ガイドマップ



笹の滝のへ続く細い道路の入り口には比較的大きな看板が立てられているのだが、見落として通過してしまいそのまま数キロ走るというミスを犯したことはナイショ。
何で看板を見落としたかもナイショね。


引き返して看板を左折して168号線から別れ、山道を約11Km走りようやく到着。
滝への入り口近くにはトイレが設置されていて、その左右の道路わきにそれぞれ数台分の駐車スペースがある。
先客は2台。

駐車場からは10分程度歩くと滝に到着する。



笹の滝 直前の岩くぐり
笹の滝 直前の岩くぐり

滝のすぐ手前にはこんな大きな岩があり、正面の隙間を腰をかがめて通り抜けると滝の前に出ることができる。


笹の滝
笹の滝


途中数人とすれ違って到着した滝の周辺は無人。
そういえば先の桑ノ木の滝も無人だった。
大混雑の那智とは大違いだ。

それほど落差のある滝ではないがここも美しくて見ごたえのある滝だった。

笹の滝 渓流 その1
笹の滝 渓流 その1



笹の滝 渓流 その2
笹の滝 渓流 その2

笹の滝 渓流 その3
笹の滝 渓流 その3


美しい渓流の音と景色に癒されMAX!

桑ノ木の滝とこの笹の滝は全く趣の異なるだきだけれど、どちらも甲乙つけがたい魅力的な滝だった。


奈良県の他の滝は駐車場から片道5時間とか6時間の情報をみて断念することにした。
ちょっと右往左往した感もあり、ナビの画面だけで次に向かう滝を判断するのは無理があるなぁと感じた次第。
やっぱり広域の紙地図は必須ですな。
(パサート以前からドライブ旅行は計画のないドライブがモットーなんですけどね)

道の両側をズラリと北山杉が続くクルマ一台が通るのがやっとな暗い山道の425号線を延々と走って尾鷲まで下って宿泊。
425号線はもう二度と走りたくないと思った。

混ぜもの疑惑のガソリンスタンド


あ、熊野の町の中でオープン記念でティッシュ5箱をもらってガソリン満タンにしたセルフのスタンド。
松本の行きつけのスタンドのハイオクよりも高いレギュラーの値段にビビッて思わずレギュラーを入れてしまったんだけど、大失敗。
パサートのエンジンは上り坂でカラカラとノッキングの悲鳴を上げた。
パワーが出なくて自動でシフトダウンするんだけれどそれでもスピードが乗ってこなくてノッキングの嵐。
壊れるんじゃないかとホントに不安になった。
あんな暗い山道でエンジン逝ったら笑えない。


帰りの伊勢でハイオクを入れたらノッキングはピタッと止まった。
過去にも数回ハーフ&ハーフでレギュラーを入れたことがあるけれど、これほどひどいノッキングは経験したことがない。
オープン記念で混ぜ物サービスまでしてたんじゃないの?ってくらいひどいレギュラーだったんですけど・・・

3日目に続く・・・

2015/09/26

赤目四十八滝 【日本の滝百選】 #004

9月19日から土日を含めて5連休になった2015年のシルバーウィーク。
18日の金曜日夜に異音対策未完了のパサートを一旦引き取り、土曜の朝8時に紀伊半島へ向けて出発した。

目的は三重、和歌山、奈良三県の滝。
【日本の滝百選】巡りの4番目に選んだのは赤目四十八滝で、Googlマップによると自宅から4時間半程度。

恵那峡サービスエリアで小休止した後は一気に伊賀ドライブインまで向かい、ここでちょっと遅い昼食。


伊賀ドライブイン
伊賀ドライブイン


名物?「柿の葉寿司セット」のプレートを差し出した店のおっちゃんに「おおきに!」と声を掛けられて、
”あぁ、関西に居るんだ”
と改めて思わされた一瞬。


伊賀ドライブイン
伊賀ドライブイン

伊賀ドライブイン
伊賀ドライブイン

それにしてもどぎついカラーリングのドライブインですなぁ~。


途中名張市のイオンモールで不足の日用品などの買い出しをして「赤目四十八滝」に到着したのは3時近く。
(基本、道の駅で車中泊です)


上田屋さん 駐車場 500円
上田屋さん 駐車場 500円


目的地に近づくと土産物屋などが駐車場の看板を掲げていて相場は800円。
どこに停めても同じならとにかく行けるところまで行ってみようと奥へ奥へ進んでいってたどり着いたのがこの「上田屋」さんの駐車場で、道路はここで行き止まり。


上田屋さん
上田屋さん


上田屋さんのお店は上の駐車場から階段を下ったところにあり、お店の手前にも広い駐車場と清潔なトイレもあり。
ここの駐車場も500円なら上まで行く必要無いんだけど、料金未確認。

赤目四十八滝 入口
赤目四十八滝 入口


こちらは「赤目四十八滝」の入り口を兼ねる「日本サンショウウオセンター」の建物。
ここで入山料300円を払ってサンショウウオの水槽を横目に眺めながら右奥の径を登っていくことになる。
ちなみにこの写真は戻ってきたときにちょっとヘロヘロになりながら撮った写真で時間は6時。

すでに入り口の黄色いシャッターは閉じられていて、横の通路から勝手に出てね~状態。
結局サンショウウオは入るときにチラ見しただけに終わってしまった。
(正直に言うとあまり興味はない)

滝の解説は公式サイトの滝の紹介ページ「赤目五瀑と赤目四十八滝のご紹介」でどうぞ。



行者滝
行者滝


入り口から歩くこと?分、最初の滝がこの行者滝。
大小さまざまな岩の多い渓谷で数十センチの落差があれば「XX滝」と名付けられている印象。

これなら木曽の寝覚ノ床なんて滝だらけになってしまうなぁ~。


霊蛇滝
霊蛇滝

上の橋がなんかちょっといい感じ。


不動滝
不動滝

赤目五瀑 一番目の不動滝。
女性的な美しさを感じる。



千手滝
千手滝

赤目五瀑 二番目の千手滝。
こちらも美しい滝だけれど力強さがあってちょっと男っぽい。



布曳滝
布曳滝

赤目五瀑 三番目の布曳滝。
深さ30mという滝つぼを覗うことはできないけれど繊細な感じ。


七色岩
七色岩

この岩、あかぎ、うめもどき、松、桜、つつじ、楓、樅(もみ)の7種の植物が自生していて、四季それぞれに花をつけたり紅葉をしたりするのだそうな。


荷担滝
荷担滝

赤目五瀑 四番目の荷担滝
滝そのものは手前の二手に分かれた部分らしいが、奥には何段にもなって流れ落ちる小さな滝が続いていて、渓谷随一の景観と書かれているのも頷ける。


琵琶滝
琵琶滝

赤目五瀑 五番目の琵琶滝。
手前に続く流れも含めてここも癒される景観。


岩窟滝
岩窟滝

赤目四十八滝最奥の岩窟滝
サンショウウオセンターからここまで約3.5Km。

往復約7Km、3時間の行程だった。

四十八の滝があるのかどうかは定かではないが、少なくとも2つ、「XXの滝」と書かれたプレートの矢印の方向に目をやってもまったく水が流れていない小さな谷があった。
たまたま水量が少なかっただけなのか、はたまた枯れてしまったのかどっちでしょう・・・


当初、ここともう一つくらい回ろうと思っていたのだけれどさすがに6時を過ぎてしまったのでタイムアップ。
ここから最も遠い和歌山の「八草の滝」がある場所の近くまでひたすら南下することにした。


途中で夕食を摂り、「道の駅すさみ」にたどり着いたのは23時近く。
9月5日開駅ということだったが、出来たばかりというよりまだ整備中感MAXでトイレは工事現場に置いてあるような簡易トイレ。
大型連休初日で途中の道の駅はどこも結構な混雑の様子だったが、ここは新設で知名度が低いためか50~60台は収容できる駐車場の先客は10台ほどだった。

パサートで爆睡!







2015/09/13

今回の代車はGolf7 TSI ConfortLine

リヤサス周辺からの異音対策のため、愛車パサートは週末金曜日の夜に予定通りのディーラー入院になった。

なぜここまで時間がかかるのかについては深堀していない。

パサート後部サスペンション周辺の異音確認


ステアリングホイールを回転させたときのカサコソ音は完治したのか不明だが、パーツ交換の後数回聞いた以降鳴りをひそめているので今回の作業対象には入っていない。
今回の依頼項目は
・リヤサスペンション周辺からのコトンコトン異音
・ダッシュボード内からのカタカタ異音
・右リアドア下部フレームからのコトン異音(再発)
・ステアリングセンターの調整と4輪アライメント調整(ステアリングラック交換起因の直進悪化)

6月で保証期間は切れているが、どれも車検前から引きずっている現象なので無償対応になっている。
4輪アライメントについては調整後のデーターシートコピーをくれるように依頼した。


さてそんなわけで今回の代車はこれ。

パシフィックブルーメタリック Golf7
パシフィックブルーメタリック Golf7

前回はタングステンシルバーだったが、今回はパシフィックブルーメタリック。
モデルは1,200ccのTSI ConfortLineだ。

Michelin EnergySaver 205-55-16
Michelin EnergySaver 205-55-16
ConfortLineなのでタイヤサイズは205-55-16サイズのMichelin Energy Saverタイヤを装着していた。
走行距離が23,000Kmほどなのでたぶんライン装着のままだと思う。
タイヤ自体は乗り心地もロードノイズも可もなく不可もない無難なタイヤという印象。

ただ、「パサート初車検の代車はGolf7 Variant TSI Confortlineだった」のバリアントほどではないがクルマとしての乗り心地はいまいちだ。
キツ目の段差を乗り越えた時など、バタンという比較的大きな音と振動がリヤサスから響いてくる。
ホイールベースが長いバリアントの方が尻に響いてくる微振動が多かった理由はよくわからない。

代車 Golf7 の運転席
代車 Golf7 の運転席
カーナビがインダッシュではなく、ダッシュボード上に後付けされている。
2013年末にはインダッシュに変わっているはずなので、それ以前の結構初期モデルということなのだろう。
このオンボードカーナビがボディーの振動に合わせてカタカタ音を立てるのがイラつく。

パドルシフトもアダプティブクルーズコントロール(ACC)も標準装備で、装備的にはB7パサートコンフォートラインより上位モデル感タップリ。


Golf7 のドアヒンジ
Golf7 のドアヒンジ

ドアヒンジを見てみるととっても華奢なつくりになっている。
Golf7のドアを開くときは注意した方が良いかもという話」のGolf6の2段ストップ機構を兼ね備えたゴッツイドアヒンジの写真と比べるとびっくりしてしまう。

ドアの閉まり具合は重厚感があり音も悪くないのだが、開くときのストッパーが1段しかが無いのでいつもの感覚でドアを開けると1段目で止まった後はそのまま全開まで行ってしまう。
ドアエッジが隣のクルマを直撃してしまいそうで怖い。


さてさて、愛車パサートバリアントの退院予定日は今度の週末金曜日。
長期化するようなら事前に連絡をもらうことになっているのだが、その週末からシルバーウィーク。
いつも予定は未定なので特にきっちりスケジュールを立てているわけではないが、遠出するのはやっぱり自分のクルマで行きたいもの。
ぜ~んぶきれいさっぱり治って出てくることを祈るばかりだ。