Camera Date Foldersの致命的な欠点
先日の「スマホの写真整理を劇的に省力化!無料アプリCamera Date Folders使用レビュー」という記事で、スマホの写真の整理が劇的に改善したことを書きました。
6月24日の記事なのでほぼ1ヶ月使ったことになります。
何度か”あれっ?”と思うことがあったのですが、今日致命的な欠点があることを確認しました。
Pixelカメラの仕様?
そもそもの原因はPixelカメラの仕様です。
Pixel10のPixelCameraでは”PXL_”のプレフィックスに続いて”YYYYMMDD_HHMMSS”に続けて3桁のミリセコンド値が付加され、更に撮影シチュエーションによって”PORTRAIT”とか”MACRO_FOCUS"などのポストフィックスが付加されます。
USB接続でスマホのCameraフォルダを覗く
この画面ハードコピーはエクスプローラーでPixel10のカメラフォルダー内のサブフォルダーを表示していて、1つの画像ファイルのプロパティダイアログを右側に表示しているところです。
ファイル名は”PXL_20260720_234929536.PORTRAIT.jpg”です。
MTP接続の制約からプロパティダイアログにはExif詳細情報は取得できず、”更新日”が”2026/07/21 8:49”という情報だけが表示されています。
変ですね?
PCにコピーしてExif情報を確認する
PCにコピーするとExif情報も漏れなく付いてきて、プロパティで詳細を確認することができます。
同じファイルの「詳細」を表示しています。
”撮影日付”は”2026/07/21 8:49”です。
ファイル名は”PXL_20260720_234929536.PORTRAIT.jpg”なので、2026年7月20日の23時49分29秒536ミリ秒に撮影されたものとしてファイル名付与されています。
ファイル名はJSTではなくUTCが使われる
どういうことかと言うと、PixelCameraで撮った写真のファイル名は、ローカル時間ではなく、世界共通の標準時として使われているUTC(協定世界時)が使われているということです。
UTCは日本標準時(JST)より9時間遅いです。
Camera Date Foldersの動作
そして、Camera Date Foldersはスマホの「DCIM/Camera」フォルダーの写真を撮影日単位でフォルダー分けする際に、日付の判断をExifではなくファイル名で行っています。
何が起きるかと言うと、例えば日本で午前9時より前に撮った写真は日本時間から9時間マイナスされた時刻ベースのファイル名が付いているため、前の日に撮った写真的なファイル名と判断され、昨日の日付のフォルダーに格納されます。
朝9時以降に撮った写真はその日の日付のフォルダーに(無ければフォルダーを新規作成して)格納されます。
冒頭で『何度か”あれっ?”と思うことがあった』と書いたのはこのことです。
朝写真を撮ってCamera Date Foldersでフォルダー分けしたのに、今日の日付のフォルダーが無い!
撮った写真は昨日の日付のフォルダーに入っている!
そういう事が起きていました。
Geminiに聞いてみた
Q:Pixel10で写真を取るとファイル名が”PXL_日付_時刻”のように付けられるけど、この日付と時刻がローカル時刻になっていない
A:以下のいずれかの原因が考えられます
原因1:カメラアプリの「位置情報(ロケーション)」がオフになっている
原因2:システム全体のタイムゾーン設定のズレ
しかし、設定の問題はありませんでした。
幾つかのやり取りの後、Geminiが出した結論は以下の通りです。
以下の状況が確定しました。
端末の設定(位置情報・タイムゾーン設定)は問題なし
アプリのキャッシュ消去・再起動を行っても変化なし
カメラアプリも最新バージョンに更新済み
つまり、現在配信されている「Pixel カメラ」アプリ(Ver 10.4系)において、ファイル名の命名ロジックがUTC(協定世界時)固定で生成されてしまうバグ(または開発側の仕様変更)が存在していると言えます。
ところが
”この不具合は報告されているのか?”
と聞いてみたところ、
はい、公式コミュニティや開発者トラッカーで長年多数報告されています。
しかし結論から言うと、Google側としては「不具合(バグ)」ではなく「意図的な仕様」として扱われており、今後ローカル時間に修正される可能性は極めて低いのが現状です。
なぜUTCで固定されているのか?
GoogleヘルプコミュニティやRedditでの回答・議論によると、主な理由は時差(タイムゾーン移動)によるファイルの重複や並び順の破綻を防ぐためです。
時差跨ぎの重複防止:旅先でタイムゾーンが変わったりサマータイムの切り替えがあった際、ローカル時刻で命名すると同じファイル名が発生したり、時系列順の並び替えが狂うリスクがあります。
世界基準でのソート:グローバルに統一された絶対時間(UTC)で命名することで、どこで撮影しても世界共通の明確な時系列順でソートできるように設計されています。
そのため、Google側は「時刻の特定はファイル名ではなく、写真内部のExifデータ(ローカル時刻が正確に記録されている)を参照する」ことを前提としています。
と回答してきました。
Googleはこれを仕様だと認識していて、改善される可能性は極めて低いと!!
個人的には必要に応じてファイル名にタイムゾーン文字(JSTなど)を付加すれば、タイムゾーンが変わっても同じファイル名が発生するリスクは抑えられると思うのですが、どうなんでしょうね。
例えば、海外へは絶対いかない人はこのリスクに遭遇する可能性は限りなくゼロに等しいので、オプションでタイムゾーン文字の付加をOn/Offできるとかローカルタイムをファイル名に使うとかの設定ができれば良いのにと思います。
個人的には致命的
スマホで撮った写真はすべて、日付(YYYY-MM-DD)でフォルダー分けしてPCにバックアップコピーを作成しています。
私個人的には”午前9時より前に撮った写真は前日のフォルダーに仕分けされる”というのは致命的で、Camera Date Foldersアプリを使う気力が一気に失せました。
そもそも写真をフォルダー仕分けするのに、ファイルの作成情報(Exifが完全)ではなく、ファイル名を使うというのは論外です。
まぁ、1ヶ月もその動作に気が付かなかったわけですし、なんならPixelのカメラの写真ファイル名がUTCベースで作られているなんて認識していませんでした。
アプリを乗り換える
別のアプリに乗り換えます。
”Batch Rename and Organize”というアプリが良さそうだとGeminiが教えてくれたので、試してみることにしました。
こちらのアプリはファイル名ではなく、Exifベースでフォルダー作成とファイルの仕分けをしてくれるので、朝撮った写真が昨日の日付のフォルダーに格納されているということは無い模様です。
無料版と有料版がありますが、取り敢えず無料版で手動仕分けは問題なくできそうなので、しばらくこれを使ってみようかと思います。
有料版は写真フォルダーを自動監視して、勝手に仕分けをしてくれる機能があるらしいのですが、あまり裏で勝手に動くとバッテリーの消耗に影響が出るので、無料版で良いかなと思っています。
Batch Rename and Organize(Googleアプリストアリンク)
スマホの写真をPCで整理されている方は一度試してみてはいかがでしょうか。
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